「店長経験者」という一言につられ、安易に採用…
「なになに、大学卒業後○○スーパーに就職、3年で辞めて別のスーパーへ。そこも2年で辞めて今度は居酒屋チェーンの店長。次に宅配便のドライバー、またスーパー・・・その後、○○コンビニチェーンでアルバイト。そのまま店長!」
この人は、本当にこんな感じの履歴書でした。やりました。経験者です。救世主です。ベテラン店長の退職後の採用ができず焦ってた私は冷静さを欠いていました。
さらには面接をしていても、「なんかイヤな感じ」を直感的に感じていました。
ですが「店長経験者」という一言につられ、安易に採用してしまったのです。
発注をすれば廃棄予算を湯水のごとく使い、
シフトを組ませれば王の中の王のごとく人件費を使い、
自分自身は好きな時に来て好きな時に帰る。
事務所からは全く出ず売場は乱れ放題。
それを咎めるベテランスタッフと衝突して退職間際まで追い込む…。
あっという間にどんよりとした空気漂う雰囲気の悪いお化け屋敷みたいなお店になりました。
慌てて店長から外れてもらうと間もなく退職してくれたのですが、わずか数か月の間に100万円以上の損失が出てしまいました。
「どんな人でもいい」と思っていると「それだけは困る人」も入ってきちゃいます。
ある意味願いは叶っているわけで、神様に文句を言うわけにはいけません。自分が悪い。
経験の有無に関わらず、やはり時間は必要です。
オーナー自身が信頼できる!と思うまでは店長を任せるべきではありません。
一緒に仕事をし、オーナーの考えを知ってもらい、目標を共有することが重要です。
一朝一夕には信頼できる店長を手に入れることは不可能なのです。
私のような失敗をみなさまがしないことをお祈りします。
複数店展開のための店長の選び方<おわり>